仕事でございます

こんな強引なオチがあるかよ。
ドリフでいうところの金だらい。
すべての勤め人の頭に衝撃を与え、おかしくする。

「そろ〜っと進むと突き当りに例の女が出るという小部屋がありました…ねえ、帰ろうよ…と彼女が必死にうったえます…こわいな〜こわいな〜といくと、その小部屋から女が出てきたんですよ…僕は怖かったけど「何やってんだ!!」って聞いたんですよ…そしたら女が、
『仕事です』
っていうもんだから謝って逃げてきたんですよ」
とかさ。
これには派生があって、
途中で電話がかかってきて出ると、
「今日シフトの日だったよね」
なんてのもあります。
怖いですね。

「今日遊ぼう!」って言って
「仕事」って返ってきたらみんな絶対
「あー」みたいな声出して逃げて行くんですよ。
みんな怖いんですよ。

「いくらだい?」
「ええと、具入りで、十六文です」
「銭が細けえんだ。お前さんの手に置くから、手をだしてくんねえ。ひー、ふうー、みー、ところで、今何刻だい」
「仕事中でございます」
「あっハイ」
男はきちんと金を払って帰っていきました。

仕事中(四、五の半ば)とかうまくないんだよ。
笑い話にしたって笑えないよ。

そんな我らも、時には仕事から逃れてお休みをもらう訳です。
もうね、とってもいいやつですよ。
『シゴト』に比べて、『おやすみ』のまろやかなこと。
いっつもニコニコしてるし、おおらかだしね。
クラスでもいるでしょ。
誰にでも好かれるやつって。
それがお休みな訳です。
みんなもうお休みさんと遊びたくて、出待ちもするし、困ってたらすぐに助けてあげるんです。
もう奴隷なんですよ。
私達は休日奴隷なんですよ。

でもね、仕事ってのは、絶対に来るんですよ。
呼んでもないのにあっちから来る訳です。
お休みさんと二人で遊んでたのに、あっちの方でカーテンの影に隠れてこっちをチラチラ見てくるんですよ。
うぜーと思っても、お休みさんは優しいから「学級委員だし」とか言って、気にして声をかけてあげたりして、その内、クラス替えとかでお休みさんは他の人と仲良くしちゃったりして、結局私と仕事の野郎と二人きりなんですよ。
気づいたら二人きりでやりたくもないことやってんですよ。

でも実は、お休みさんが裏から手を引いてるんですよ。
仕事はお休みと手を組んでて、お休みは、弱みでも握られたのか仕事の子分のようにつき従っていたんですよ。
我々はお休みに心を捧げて生きてきたのに、お休みは仕事の奴隷だった訳です。
奴隷の奴隷は奴隷畜生なんですよ。

もう何も信じられない。

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爽やかさん太郎

kasuriと綴る創造とcrashの旅