エメラルドの都

『オズと魔法使い』に登場する、知性と繁栄の街。
今朝目覚めた時、瞼の裏には緑色に輝く都が鮮やかに映し出されていた。
カーテンを開けても現実の街は仄暗い。

都を青緑色に輝かせるのは、風味ふんだんで豊かな考えによる、というのが私の見解です。

概念が自由なものであるならば、言葉というものもまた自由である。
概念が定型でない限り、無限のフリーダムでもあるが、脳みその余白はあまりに途方も無い。
私はイメージのしおりとしての言葉を崇拝しています。

■言葉は同じでも意味が違う
「天使のわけまえ」=
「ワインの熟成中に水分・アルコール分が蒸発し、最終的な製造量が目減りする現象」
同じ現象を指す言葉なのに表現が違う。
「ぶどうの里帰り」とか言っちゃうと途端にいも臭い。
生理のことをお客さんっていうみたいに。
「天使」っていう概念は空想の産物として利用されすぎたばかりに軽薄な印象を与えるが、これはそんな使い古される前の古い言葉なので、なんだか本当のことみたい。

エメラルドの都を美しく輝かせる我々のイマジナリーと言葉の魔力に今後も期待したい。

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爽やかさん太郎

kasuriと綴る創造とcrashの旅